チャン・へジン氏は、パラサイトや愛の不時着など、多数のヒット作に出演しているベテラン俳優です。
映画『パラサイト』への出演を機に、トークバラエティ『라디오스타 (Radio Star)』に初めて登場しました。
その際、役作りのために18-19kg増量して、『パラサイト』に臨んだことを語っています。
それでは、チャン・へジン氏の軌跡を映画『パラサイト』から見ていきましょう!
チャン・へジン氏『パラサイト 半地下の家族』母親役の役作りとは?世界的賞を受賞した理由
映画『パラサイト 半地下の家族』の内容
ポン・ジュノ監督による本作は、韓国の半地下住宅に暮らす貧しい一家が、裕福な家庭に巧妙に入り込んでいく姿を描いたブラックコメディであり社会風刺映画です。
格差社会や階級構造の残酷さを、緊張感とユーモアを交えながら描写し、世界中で大きな反響を呼びました。
この作品はカンヌ国際映画祭でのパルムドール受賞、アカデミー賞作品賞を含む4冠など、韓国映画として初の快挙を達成し、世界的な評価を受けました。
チャン・へジン氏の役柄と役作り
チャン・へジン氏は、主人公一家の母親「キム・チュンスク」役を演じました。
彼女は逞しく、時に荒々しいが、家族を必死に守ろうとする母親像を体現しています。
役作りにあたっては、舞踊の訓練で培った身体表現力を活かし、日常動作から台所仕事、さらに感情の爆発的なシーンまで自然に演じ切りました。
特に、肉体的・心理的なリアリティを追求するために「生活の重み」を表情や動きで表現し、観客に強烈な印象を与えました。
世界的賞を受賞した理由
『パラサイト』が世界的に評価された背景には、ストーリーの独創性や社会風刺性だけでなく、キャスト陣のリアリティ溢れる演技がありました。
チャン・へジン氏を含む ensemble cast(アンサンブルキャスト)は全員が調和しつつ個性を発揮し、観客を引き込む力を発揮しました。
彼女の母親役は、作品の核となる「格差と家族愛」の両面を見事に表現し、映画の深みを増す重要な存在となりました。
人気の秘密
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圧倒的な演技力
日常的な所作から感情の振れ幅までをリアルに再現し、世界中の観客に「本当に存在する母親」のように感じさせました。 -
社会性を帯びた役柄
格差社会に生きる母親としての姿は、多くの観客に共感や切実さを呼び起こしました。 -
国際的な評価
『パラサイト』が世界的な賞を受賞したことにより、チャン・へジン氏もまた国際的に知られる存在となり、その自然体の演技が一層注目されました。
チャン・へジン氏は、『愛の不時着』にも母親役で出演しました。
チャン・へジン『愛の不時着』―個性あふれる面白い母親役が視聴者に愛された理由
ドラマ『愛の不時着』の内容
2019年から2020年にかけて韓国tvNで放送され、世界的に大ヒットしたラブロマンスドラマです。
財閥令嬢で実業家のユン・セリ(ソン・イェジン)がパラグライダー中に北朝鮮へ不時着し、北朝鮮将校リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)と出会うことで始まる、国境を越えた愛の物語を描いています。
緊張感のあるシリアスな設定と、温かさやユーモアを交えた人間模様が人気を呼び、アジアから世界へとブームを巻き起こしました。
チャン・へジン氏の役柄
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裕福な母親(コ・ミョンウン)
平壌でデパートを経営し、地位と財力を誇る女性。常に華やかな衣装をまとい、存在感を放つ“強い母”。 -
娘・ソ・ダン(ソ・ジヘ)の幸せを願う母
当初はリ・ジョンヒョクとの婚姻を強く望むなど、娘の将来を野心的に導こうとしますが、物語が進むにつれ、娘の意思や気持ちを尊重する姿勢に変化していきます。 -
コミカルで人間味のあるキャラ
きらびやかな外見と裏腹に、弟との掛け合いや言葉遣いでユーモアを生み、シリアスなストーリーに軽快さを加える存在でした。
人気の秘密
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華やかで圧倒的な存在感
赤や柄物など派手な衣装に身を包み、画面に登場するだけで目を引く存在。視聴者に強烈な印象を残しました。 -
ユーモアと母性の両立
強気で豪快な言動で笑いを誘いつつ、娘を想う母の優しさをしっかりと表現。視聴者は“面白くて頼もしい母”として親近感を抱きました。 -
『パラサイト』から続く注目度
世界的に成功した映画出演後というタイミングもあり、彼女の演技への信頼と話題性がドラマ人気をさらに後押ししました。
まとめ
この役はまさに「個性強くて、面白い母」を体現しており、チャン・へジン氏のキャリアをさらに広く知らしめた代表的キャラクターのひとつといえます。
このように目覚ましい活躍が続いているチャン・へジン氏のどのような経歴なのでしょう?
チャン・へジンの経歴と所属事務所まとめ―『パラサイト』『愛の不時着』で注目の女優
基本情報
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名前: チャン・へジン
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生年月日: 1975年9月5日(釜山直轄市、現在の釜山広域市)
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国籍: 大韓民国
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職業: 俳優
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活動期間: 1998年~現在
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所属事務所: Bliss Entertainment(ブリスエンターテインメント)
学歴
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大明女子高等学校 卒業
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韓国芸術総合学校 演劇院 演技科 学士(第1期) 卒業
経歴概要(代表作品)
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デビュー作: 1998年 映画《クリスマスに雪が降れば》(秘書役)
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その後、釜山に戻り一時的に演技活動を中断したが、 **イ・チャンドン監督の作品《ミリャン(密陽)》**を通じて俳優に復帰。
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代表作:
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映画《パラサイト 半地下の家族》(チュンスク役)― 世界的な知名度を獲得し、演技人生の全盛期を迎える。
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ドラマ作品多数:《愛の不時着》、《袖先赤いクットン(袖先赤い糸)》など。
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受賞および推薦
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《パラサイト》を含む作品で、複数の国際映画評論家協会にて アンサンブル賞 を受賞および候補に選出。
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韓国内では MBC演技大賞 女子助演賞 を受賞。
家族およびその他情報
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結婚: 既婚、2人の子ども(息子1人、娘1人)がいる。
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俳優活動と家庭のバランスを保ちながら、穏やかな私生活を送っている。
ここまでくると、チャン・へジン氏がどんな学生時代を送っていたのか気になるところです。
チャン・へジン氏の学生時代|舞踊で培った身体表現と演技への原点
韓国映画『パラサイト 半地下の家族』で一躍世界的に注目を集めた俳優チャン・へジン氏。
彼女の自然体ながらも迫力ある演技の裏には、学生時代に積み重ねてきた努力と経験がありました。
今回は、その学生時代のエピソードを振り返ってみたいと思います。
舞踊によって鍛えた「身体の使い方」
チャン・へジンは大学在学中、舞踊の練習を通して体の使い方を徹底的に学んだそうです。
彼女は1日基本4時間に及ぶ舞踊訓練を重ね、演技だけでなく身体表現そのものの能力を磨いていたといいます。
この経験が、後の繊細かつ力強い演技の基盤となりました。
まとめ
チャン・へジンの学生時代は、表に出る華やかな活動よりも、舞踊による地道な鍛錬と身体表現の追求が中心でした。
それが『パラサイト』をはじめとする数々の作品で、観客を引き込む圧倒的な演技力へと結実したのです。
彼女の歩みを振り返ると、「努力の積み重ねがいつか思わぬ形で花開く」という言葉の意味を実感させられます。
チャン・へジン氏は、次々にキャリアを重ね、最近では、『おつかれさま』に出演しました。
チャン・へジン氏『おつかれさま』出演|パク・ヨンラン役の魅力と人気の理由
チャン・へジン氏の役柄
チャン・へジン氏は、2025年Netflixドラマ『おつかれさま』(韓国語:폭싹 속았수다/英語:When Life Gives You Tangerines)で、プ・サンギル(チェ・デフン)の妻・パク・ヨンランを演じました。
ヨンランは「従順な妻」として長年耐え続ける、静かな悲劇を象徴する人物です。
人気の理由
物語の中盤、ついにヨンランは夫に向かって「離婚」を宣言します。
このシーンは「魂の叫び」と呼ばれ、多くの視聴者の共感を呼びました。
抑圧されていた女性が自分の意志を示す瞬間を、チャン・へジン氏が繊細かつ力強く演じたことで、強い印象を残したのです。
評価
映画・ドラマ情報サイトの記事では、登場女性キャラクターの中で5位にランクイン。脇役でありながら記憶に残る存在感を発揮しました。
まとめ
『おつかれさま』でチャン・へジン氏が演じたヨンランは、静かに耐える妻から自分の声を上げる女性へと変わるキャラクターでした。
その演技は視聴者の心を揺さぶり、彼女の確かな演技力と存在感を改めて印象づけました。
チャン・へジン氏の作品を多く観てきましたが、怒っている姿に恐怖を感じ、優しい眼差しで言葉をかける場面では涙を誘い、コミカルなシーンでは、思い切り笑わせてもらいました。
どんなで役柄でも、視聴者をドラマに瞬時に引き込むことが出来るなんで凄いです!
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